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アヒル番外地

すでに人生半世紀、朝昼晩につれづれに

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2015-10-24 (Sat)  17:57

一期一会

先週の今ごろは母が娘と見舞いに来てくれて、私は持ってきてくれた柿を食べたりした後だったか。
右頬に赤味を帯びた線が入ってるのに気づいたのはその前で、ふつふつと腹立たしさが沸いていた。
考えてみると入院中というのはとにかく自分のことしか考えていないわけで。もちろん、家庭や仕事のこととか思うのだけれども、とにかくそこに自分がいないことでどのくらい人様に面倒をかけているかだとか、三度三度出される食事がどうとか、そんなことばっかり。何かしら治療を受けていたり、手術痕が痛んでたとしても、私はやっぱりその身の上がその状況にあることだけをあれこれ思いあぐねてるだろう。

今回は特は幸いにも傷がさして痛むこともなくて、退院指導の頃まで肝心の再建胸のことより手鏡と洗面所の鏡に映る自分にただもうがっかりして。そこに新しい憂慮すべき事態が起きてることで頭がいっぱいだった。

結論から言うと、

退院指導で対面した胸は大きさや下垂の具合も以前と少しも変わらず、部屋に戻ってふとんをかぶってしゃくりを上げて泣いた。自分にとってのこの数日は一体なんだったのだろうと。気持ちの持っていき場がなかった。

絶望感が蔓延してた。

だけど。
夕方、予約してた時間になって浴室の鏡を見てみれば、それは自分が思ってたほどひどい状態でもないようで、そういえば、と以前に手術したときに「手術したばかりで今は腫れがありますが、それが引いたらきれいになりますから」と言われたことを思い出してほっとしたりしてたところが。
シャワーを浴びてたら。気づけば、「これでシャワー浴びても大丈夫」と若手医者が自信満々に胸にあててたガーゼのシートの中に水がたまって中にしょびしょ。おまけに、それを伝えても看護師さんがパジャマやなんかが濡れないようにただ上側のガーゼを交換されただけで、お乳に直接当てられているガーゼがそのままにされていたことに全く納得できず、なおさら腹が立っていた。
なまじっかSNSで体験者の方々のほかの病院での処置を見たりしてたもんだから、その違いの差にも不満と不安で、一体どういうこと?!
入院の連絡がなかなか来なかったこともあって、病院の対処への完全な不信感。
これから自分は一体どうすればいいのか。別の病院に移ったところで解決はあるのか。
前にお世話になった先生には会いたいけれども、シミのある汚い顔では会いたくない。
度々見てる、他県のお乳の再建に力を入れられている女医さんはブログから察する限り同性ならでは、患者の気持ちによく沿ってくれてるようで再建入院のときに美肌治療してくれたするようだし、その先生の所に行ってみようかとか。
だけど、これでまた家族に迷惑をかけるのかとか。

おめでたいことに他には特に悩みもなく、病院にいては楽しみもないもんだから気持ちはやさぐれていく一方。
日曜日の朝の回診では若手医者にふてくされ、翌日の回診では今先生のこれまた
「赤くなってるのが気になるって? あー、これね、大丈夫しょ」なんてな軽い言い方にまたイラつき。退院日の回診は思えばその日は外来を持ってたから、早くやってきたのは当たり前なのに、洗顔してせっせと化粧水やなんかをつけてた直後だったりしたもんだから、こんなに早くきやがって、と終始仏頂面。
「シャワーでちょっと濡れちゃいましたか?」なんて若手医者が言ったのに
「ちょっとどころじゃないです、びしょびしょですっ」ふんっ、てな調子で乾いた声で返事。
そして、とうとうそちらには目もくれず、濡れたままで置かれてたガーゼは大丈夫なのか、術後の胸にスポンジをくりぬいて置いておくように指導してるところもあるようだがその必要はないのか、なんてなことを聞くにもその病院に来る前は大学病院で助教授をされていた方だというのに早口でふてくされた言い方。だけど、先生はごくごく普通に答えてくれ、それでもやっぱり軽い言い方に聞こえたのはおそらくもともとの口調がそんな感じの人なんだろうと今は思う。

まぁ、とにかく。後になってみれば、「そういうアナタのその態度は一体なんですか?」「傍から見て、人として許せると思う?」という感じのワタシ…。
だけど、時間とお金と手間をかけてようやくきれいになってきた肝斑とシミ、その喜びは多大なもので、それが一瞬にして戻されたような気持ちをその道の専門の形成外科医が軽くいなすのが許せなくて。
なに、お前!、お前に私の一体何がわかるの?!、てな調子のアナタは一体ナニサマデスカ? 何の取り得もない、一介の主婦が。

だけど、ここでちょいと言い訳。
この先生方には私、麻酔から起こされた時以外、名前を呼ばれたことはなく…。ワタシのナマエ、シッテイマスカ?
頬の赤味にも軽く返すのでなく、
「そういうこともありますが、でも、後には残らないから大丈夫ですよ。数日で消えます」みたいな言い方をしてくれてたら絶対に違ったのに。
看護師さんにも「先生と合う合わないもあると思いますが」なんてな余計なことは言ってほしくなかったし。

おまけに、こんなにも心乱された肝心の赤味は退院してきたその夜、薄い皮になってたのが剥がれ、ありがたいことに翌日にはきれいになってました…。チャーン。

昨日は術後一週間の外来で、てっきり今先生様が時間を作って診てくれるものと思ってたらそうでなくて全然別の、当たり前に当日の外来担当医だったのは当然と言えば当然か。だけど、この先生、なんか一生懸命頑張って笑顔を作ってるような。って変な言い方だけど、真顔から急いで笑顔を作ったものの、つい真顔に戻ったのに気づいてまた急いで、みたいな感じ? 多分、難しいことを考えるのが常習化している、頭の良すぎる方にとっては凡人の表情は意識しないと難しいのかもしれないみたいなそんな印象(後で見たら、経歴がスゴカッタ)。
それでも「痛み止めがロキソニンでは効かないから、もっと強い薬にしてください」って頼みこんだら、一日に何回飲んでるだとか、どのくらいの時間痛んでるのだとか、けっこういろいろ聞かれたけど、ボルタレンがどうとか言いながら、アデフロニックという薬を出してきたのは前の処方がそうだったからか。
そして、次回予約、次の金曜日もこの先生が外来担当と。その次は月に一度見えられる先生に診てもらうことはもう決まってるし、私が失礼極まり態度で接した医師二名様にはもう会うことはないんだろうか?

時間が経てば経った分、なんていうかな、申し訳なさがわいてくる。お世話になった方々に、いくらなんでも失礼すぎました、と帰ってきてからずっと思い続けてる。

事情を知らない頭の良すぎる先生には凡人の与太話は理解しにくいかもしれないけれど、とりあえず、この先生に非を詫びてそのことを伝えてほしい、とお願いしようと思う。
来月に月に一度だけ見えられる本当の主治医?先生様にも多忙には違いないけれど、でも、かいつまんででも聞いてもらって。単細胞の受け持ち患者がしでかしたことの詫びをお伝え願おう。この先生ならわかってくれそうな気がする。多分、きっと。
もう過ぎてしまったことだけど。
なんか、いろいろ。悪かった。

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最終更新日 : 2015-11-14