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アヒル番外地

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2015-12-22 (Tue)  00:46

ちょっと、どうしましょう?

 一昨日の伯母のお葬式の会葬者は通夜ほどではなかったものの、親戚が多いこともあってそれなり盛大なものだった。国会議員の姿まであったのは後援会に名を連ねてる従兄の関係らしい。
 その日は忘年会の予定があったので、回向から出棺、火葬、お寺さんで初七日の法要後にお墓参り、ホールに戻ってきての払いの膳では伯母には申し訳なかったが、間に合うかどうか、気が気でなかった(お墓参りを終えた時点で4時半過ぎだったので、そこで失礼しました)。
 火葬場では久しぶりに会う従兄姉との会話、中でも美人で優しくていつも穏やかな私の憧れ、大好きな従姉とはハイキングの話からネコの話に移って。
「ガーコちゃん、私、ネコがダメなの、大嫌いなの。そこらに気配を感じたら、もう絶対にそっちは見ない。道を歩いててもネコがいたら方向転換して、もうそこは歩かない」
「この間なんてね、どこそこを歩いてたらネコがいて、でも、どうしても通らなきゃならなかったから、声出して近くの人を呼んでネコをどけてもらったの」
「人にはやたら言えないけどね、キティちゃんも可愛いなんて思ったことないよ、だって、あれだってネコだもんね」
「テレビでCMとかネコがよく出てくるでしょう、すぐにチャンネルかえちゃう」
「この頃、よく、目が大きくて尻尾がくるんとした黒いネコの絵がよくあるじゃない、あれも本当にイヤ」
他にも諸々、なぜかわからないけどとにかくネコが嫌いなんだそうで、そのくせ、娘が台風の時に捕獲してきた子猫については追い出して死んじゃったら自分のせいだと思い、散々迷った末に絶対に自分の目にはふれないようにして飼うことを許可して、意識しないで暮らしてたものの、ある日、たまたまそのネコに遭遇する機会があったら「驚いたことにね、可愛い、って思っちゃったの」なんてな話につい大きい声で笑っちゃったりして。
45年ぶりに会った遠方に住む従兄。
自分の兄に会ったのも去年の暮れ以来か。
 子供の頃や若い頃、祖父母や父のお葬式にそれまで見たこともなかった「親戚の人達」がやたらと大勢やってきて、我が物顔で当然のごとく電話を使いまくり(当時は固定の電話代も今みたいに安くはなかった)、故人とは関係のないことをべちゃべちゃしゃべってるのが理解できず、不愉快でならなかった。
この人たちは何しにここに来てるんだろう?、よく図々しく笑ったりできるもんだ、哀しい気持ちもないんなら来なくったっていいのに、と。
だけど、今は自分もそういう「親戚の人達」の立派な一員で。スマホがあるから、電話は使わないにしても。
 そんなことを思いながら、ふと思う。
お別れの時に不謹慎ではあるけれど、そんなふうにおしゃべりが出来るのも、その亡くなり方によるんじゃないかと。
92で亡くなった伯母はまさに天寿を全う、戦前・戦中・戦後を経て、その後も言葉にならない苦労もあったろうけど好きな畑仕事に没頭してたし。
今の自分よりも若くして亡くなった父は身体が弱かったとはいえ、大好きなお酒に浸ってたし、70代で亡くなった祖父母もがんを患ってはいても、老衰と言っていい終わり方だった。
夫の母親に関して言えば、亡くなったのが私たちの結婚式の前日だったことや、残された孫の複雑な環境もあってか、自分の知る限り静かなお葬式だった。
 だけど、いつも手ぬぐいで姉さんかぶりしてた伯母は私が物心ついたときはまだ40代で今の自分よりもずっと若かったなんて意外と言うか、信じられない。
子供が小さかった頃によく遭遇した、その友達の品のいいおばあちゃん(ってもおばあちゃんには見えなかったけどね)は今の自分の歳とかわらないとか。
私もそんなふうに思われる日が来るというか、すでに来てるわけだけど、何に対してと言うわけでないけど、なんだか、ちょっと、どうしましょう、という気になってくる。

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最終更新日 : 2015-12-22