お金の話、ちょっと(冠婚葬祭互助会 2)
前回の続きです。
お葬式についての大まかな説明の後の500円のケーキバイキングはさいころ型に小さくカットされてたのが数種類、それにシフォンケーキにぜんざいもいただきました。
それではこちらで、と担当者さんとその上司の方、共に40代くらいのお二人の女性の案内で別の部屋に移って、私の互助会費はどのくらいの積み立てがあるのか伺ったわけですが、予想以上にあったのにびっくり(てっきり自分は月に千円程度を3年か5年くらいのつもりでいたのでいたので)。それが25年近くおいたままの状態。
まだ先のことだけどできれば孫の七五三で使いたい旨を話したら、それを七五三で使うことはできないとのこと。
互助会の勧誘パンフレットに結婚式やお葬式のほかに七五三や成人式、長寿のお祝い会の写真とか載ってるのになんで?、って話ですが、どうも衣装や写真、食事場所については会員価格での利用はできるということであって、そちらへ積立金を充当できるという意味ではないみたい。
「でも、うちはもし仮にお葬式になったところでこちらの会場を利用することはまずないし(自宅からもお寺からも斎場からも遠すぎる)、子供はもう結婚してて結婚式でも使うことないし」
なんてな話をしたら
「確かにせっかくこれだけあるのに使えないのはもったいないですよね。何か他に使えるものがないか、ちょっと確認してきます」と上司の方が立たれ。
「まぁ、確かに七五三にそんなにかかることってないものね」
「使うとしたら、うちの母の時くらいになっちゃうのかなぁ。母は母で考えてるようだけど」
「でも、その時もここの会場でなくて、ソチラ市にある方を利用することになっちゃうけど」
なんて担当者さんに言ってたら。
なんか、「所長」という名刺を持った男性が現れ、先方の三人が私の前で。ちょっと威圧感。
互助会の意味はご存じですか?、という話から、
「政府の試算では2045年に人口減少のピークを迎え、お葬式や斎場が足りなくなると言われています」
(私は知らなかったのですが、そんな話、あるんでしょうか?)
「その時に足らないように私どもの施設はあちこちに増設して今もドコソコに作っています」
(そうですか。でも、需要からして(人口的に)うちの方に建てることはまずないよね)
「お客様が積み立てられている金額はこの部分に充当したところで、こちらの部分がどうしても不足になってきますので実際にはあとどれだけ分も追加しておいてもいいかと思われます」
(いま持ってるものの使い道に困ってるのに、なんでそんな話になる?)
「お葬式にJAさんとか地元の葬祭会社とかも考えておられるようですが、うちは40%引きですが、JAさんの割引額はどれだけでムコウ葬祭は何割、地元の葬祭会社とかは規模が小さいですからサービスも限られてるしいつまであるかわかりませんよね?」
(割引が小さいってよそに比べて逆にここの定価設定が高いんじゃ? そもそも、なんで七五三がお葬式の話になってる?)
「なので、解約はなされないほうがいいかと思います。名義はお身内の方にお譲りすることもできますので」
「あの、私、解約とか言ってないのになんでそんな話になるんですか? お葬式のことで相談にきたわけでもないし。
七五三で使いたい、って言ったら、それはできないから他に使い道を確認してくるって言われたのに、それがなんでこういう話になるんです?」
あ、それなら、はい、どうも、
みたいな感じで所長さんという方は席を立たれ、私と話していた二人の女性も特になにを言うでもなく、気まずいまま帰ってきた自分。
なんか、こうして書いてたら改めて、なんだかなぁ、という感じですが。
その時はさして深く考えることもなく、誘われるままに「互助会」の会員になったものの、子供のためとか言われたってその子供達は自分達で自分達のしたい結婚式を選んで終えてしまったし、私たち夫婦のお葬式とか考えたところでお寺やお墓、斎場の利便性も考慮しなければならないことだったわけで。うむー…。
しかも、自分の入ってる会員プランでは
「祭壇とかはこのランク以上になりますので、こちらはご利用いただけません」
なんて話もされて、つまり、その積立以上のものを使うことはすでに決まってると。
積立金で賄えるとも思ってなかったけど、お得なようでそうでもないような?
ネットで見たら、互助会の解約金の手数料は2割が相場らしく?、それももったいない話。
とはいえ、言われるまでさして意識することもなかったことだから、2割もってかれてもそれはそれで仕方のないような。
とりあえず、母の時まで置いておくことにしようかとも思っていますが。
令和二年12月7日 晴れ