今回の美容院事情
もう11月もお終いで焦っていますが、今ごろになって慌てたってしようがない。
その、しようがない、の連発は来年は少しは控えたいもの。
で、先日行った着付けの先生のお話を書きたいところですが。
今日は年配先生の美容院の予約日で。
ここしばらく、カットがイマイチでどうしよう、という感じだったものの、とりあえず、なんにつけ、自分は帰りに次の予約をしてきてしまうのが常なので(連絡するのが面倒くさい)、今回もそのまま訪店。
カットとカラーの依頼でしたが、着付けの話で盛り上がるのもいつもと一緒。
最近の七五三事情とか、成人式の振り袖のこととか。
「この間はおばあちゃんの着物で七五三の子がいてね、お母さんもその着物を着たんだって」
「え、すごい、母娘三代?」
そうなるね、いい着物でね、なんてな話を聞きながら、何年前の着物なんだろう?、と思って、そういえば、母が私の七五三の着物を長男の結婚式の時に孫(彼女にとってひ孫)に作り直してくれたことを思い出した。
50年以上も前のものだし、従妹やご近所さんやら、もう何人も着てきたこともあってシミも傷みもひどく、七五三にはとても無理だけど被布着もあるし、一つ身だったらなんとか、と母がほのいて孫のために作り直してくれたもの。
そんなことも話しながら、
「着物っていいよね~!」。
「この頃は美容師も新日本髪も結えない人が多くてね」
「じゃあ、どうするんですか?」
「カーラーでカールしたりして盛ったところへ飾り物つけちゃうから、それなりになるよね」
「去年はイベントで舞妓さんを着付けたりしけど、そういうことも若い人が率先してやってくようでないと困るよ。新日本髪くらい結えないと」
成人式の晴れ着は写真屋さんが全て段取りして済ませられるところも多いそうで、個人で美容院への依頼はそうないらしい。
呉服屋さんもいろんなサービスで、どこもお客さんの確保に必死のよう。
お正月に頭を結ってまで着物を着る人は見なくなったし聞かなくなって久しい。
自分の若い頃を思うとほんとに遠い昔のよう。
そもそも、私が高校生の頃は銀行はお正月もやっていて、女性行員さん達は晴れ着で仕事してた時代だもんね。
冬休みは美容院をやってた従姉のところに手伝いに行ったこともあり、暮れは予約のお客さんをさばくのに大わらわだったな。
「今度、昔の帯で短くて分厚くて自分で結ぶにはちょっと無理な帯があるんで、それを作り帯にしようと思ってるんです、簡単な作り方がネットにあったんで」
だったら、どこかにそんな資料があったな、とすぐに捜しだしてくれ、
「よかったらこれも見てみる?」
と古い七緒の本を2冊持ってきてくれた。
「衣紋が詰まるのは襟から5センチ下の背縫いのところを半月に縫うといいよ、背縫いから両横に2.5センチずつとって一番高いところが1センチになるように半月に。こんなふうにつまんだ感じで1センチの高さだからこっちと向こうで2センチ取るわけね。そしたら、絶対に詰まらないから」
なんてなアドバイスまでもらって、
「すごい!さっそくやってみます!」

お店の後で本のほしいページをコピー取りに行こうとしたら、
「いいよ、持ってって。次の時に持ってきてくれたらいいから。あちこちゆっくり見たいでしょう、貸してあげるよ」
というわけで、また次回をご予約。
ほんとは別に行きたいお店もあったんだけど。(^_^;)
でも、肝心のカットは
「すその伸びたところをカットしてもらって、今度はボブというか、おかっぱにしたいです」
って言ったら
「そうね、その方が似合うし着物にも合うからね」
ということで、今回の仕上がりは可もなく不可もなく。って思ってたものの、帰りに用事で勤め先に寄ったら、
「ガーコさん、いいねぇ、なんて言ったらその髪型になるの?」
って言ってくれた人がいたから、自分が思う以上にアタリだったのかも。(*^_^*)
