浴衣の着付け教室に行ってきた その1
7月も終わりに近づき、やっぱり夏はやってきた。。
あ~ぁ…、て、いつもそんな話ばっかりでどんだけ夏がイヤなんだよ?!、って感じだけど、やっぱり夏は嫌いです。。
暑いのが、暑くて暑くて暑いのが、もう、ほんとにイヤ。。
梅雨入りしたとはいえ、今年は雨が降ったところでじっとり感もなく、ついこの間まで、布団をかけて寝れる幸せ~♪、なんてな調子で過ごせてたのに、ねー。
いつもの年だと今頃はとっくに居間の南側と小鳥さん達がいる西側出窓のところ、7月に入ったか入らないかのうちに日よけを張ってあるのが、今年は日照不足とまで言われてたのをこれ幸いに、何をするでなくいたのがさすがにそうしてもおられなくなり、今日は蚊に食われながら慌てて準備。
サンシェードを張るとただでさえ古びてきた家がいっそう年季を感じ、家の中もおのずと暗ぼったくなるのには閉口しますが、それもまた仕方ない。
台風予報が出てた先週末、隣市の公民館での浴衣の着付け講習に行ってきた。
普段はさして見ることのない新聞の折り込みチラシをたまたま見たところで見つけたその講座はもちろん、去年のとは別講座。
いつものように一人で参加するつもりだったのが、これまたたまたま話した同級生が、
私も行く、
ってことで二人して連れだって行ったのは三週間前。
土曜日午後の二日間、13時から16時までとあった時間に、ちょっと長いな、と思いつつも最初の方の日を選んで申し込み、その日が来るのを心待ち。
同級生のすずちゃんと駐車場で合流して会場に向かうと、すでに浴衣姿の数人の姿に、あれ?
1,500円の受講料を払いながら出された名簿の記名欄は、だけど、私達含め三人?
すぐさま、
「あの、生徒さんは私達三人だけで、他はあとはみんな先生なんです」
となんて教えてくれた方も上手に浴衣を着られてた。
「では、まず自己紹介から」
ということで始まり、声をかけてくれた方、すずちゃん、私の順だったか、
ドコソコに住んでるガーコと言います、着付けを習ったもののなかなか憶えきれなくて参加させていただきました、
みたいな感じでそれぞれに軽く挨拶。
浴衣姿の方々は三人?四人だったかな?、先生のお弟子さんらしい。
その後で先生が自己紹介されたわけですが。
今回の講座を開くにあたって4万部だか折込チラシを入れたというのに、申し込んだのは私達二人だけ。
県内のあちこちでこうして着付け講座を開いているが、何万部配ったところでとにかく希望者が少なく、このあたりは特に顕著で着物を着る人が激減してるのに非常に危機感を抱いている。
だけど、高校生相手の出張講座は希望者がけっこうあって、それが救い。
中にはとても気に入って、学校に行ってるうちに講師資格取られる方もいます。
国際文化交流でいろんな国へ行って着付けを教えたりショーをやっています。
この間はドコソコで着物ショーをやって、こういう先生に来ていただいて、染め物第一人者のどういう先生が来てくださって、等々。
最近は動画を見て着付けを習う方もおられますが、見てるとやっぱり、ちょっと違う方も多く、しつけ(糸)も取ってなかったり。
いつだか電車に乗ってたら乗ってきた方達がまぁ、ちょっと、あまりにもどうか状態だったんで、一緒にいた着付け講師たちとみんなで乗ってる間に直してあげたことがあったんだけど、やっぱりきちんと習ったほうがいいですね。
延々続くお話に最初は、へーっ、じゃあ、私がそのチラシを見なかったらこの講座の希望者は誰もいなくて復習に見えた方だけだったってこと?!、なんて先生の話すこと一つ一つに驚いたり感心したりしてたわけですが。
そのうち不謹慎ながら、この話はいつまで続くんだろう?、なんて思い始め。
だって、時すでに時計の針は1時半を過ぎ、4時までの講座予定になっているとはいえ、いかんせんさすがに。
私はただ着付けを習いたくて来ただけで、着付け学院の理念とか経験とかそういう話は…。
周囲にこそっと目をやれば、皆さん下を向かれ、その表情まではわからない。
まだまだ話は続くのだろうか?
あの、自分はただ着付けを教えて欲しいのです。
すいません、そのお話はまた改めて、なんて口走っちゃったらどうしよう。
でも、いつになったら教えてもらえるのかな、私はそういうお話はいいんだけどな、なんて思うとますますそわそわ落ち着かない。
先生の話が始まってとうに30分以上、失礼ながらその話がだんだん耳に入らなくなってきて、壁の時計やら周囲になんとなく目を泳がせ、上の空状態になってきた頃、ようやく、
「さぁ、では、始めましょうか」
となって心底ほっとした。
先生がそんなあれこれ話されるのを和室でかしこまってひたすら聞いていた私達、そんなにもそもそしてたわけでないけど、しびれが切れて無様な格好をさらけずに済んだのは奇跡に近い。えらいぞ、自分!