去年の今時分の利用を最後に、それまで通ってた美容院をかえた。
かれこれ20年近くになるかな、毎回、カットとカラーをセットでお願いしてたのだけど、白髪が増えるにつれ2ヵ月おきに行ってたのが、8週間おき、7週間おき、てな具合になってきて、当然のことながら利用料金がかさんでく。
いくら伸びるのが早いったって、髪くらい自分で染めればそんなに通わなくてもすむのはわかってるのだけど、それがとにかく面倒くさい。
毎回1万円前後の出費、以前はそれも仕方ないことと思ってたけど、自分がパート身分になったり、おとーさんが定年したりでだんだんキビシくなってくる。
いつも同じことを頼んで内容がかわらなくても行く度に料金がなぜだかちょっとずつ違うのも不思議で、まぁ、サービスのくじ引き割引券を利用することもけっこうあるんだけど、それにしたって、なんか違う気が。
それは多分きっと、おそらく、、前回利用からの日数の違いでだったみたいなんだけど、こっちも聞かないからそうしたことの説明も特にないのに、別にここじゃなくてもいいんじゃないか、とだんだん思うようになってきた。
他にどこかいいところないかな、としばらくずっと思っていたある日、
「私の行ってる所はカットとカラーと顔そりで5千円くらいかな」
と職場の人から耳より情報!
「え、美容院なのに顔そりもしてくれるんですか?!」
「うん。お化粧を落とさないでそのまま、ささーってしてくれるから床屋さんみたいなのとは違うけど。眉カットしてくれる時もあるよ」
美容院で顔そりしてくれるってことは床屋さんの資格も持ってるんかな?
即行すぐに紹介してもらって行ってみたら、ほんとに税込5,500円で驚いた!!
紹介してくれた人は30年くらい通ってるとか言ってたから、そんなに安いのはもしかして、おなじみさん料金かも?、と思ってたし。
駅前にあるそのお店の先生は70歳くらいとかだっけかな?、年齢を感じさせないほどにきびきび動き、パートの方とで年配女性二人でやってることもあってまさに昔からの美容院、今風なおしゃれ感はなく、カラーの時に顔周りにつけるコールドクリームがたっぷりと幅広いのと、シャンプーの時に顔にタオルをかけ忘れられたり、お湯が熱かったりするのはちょっと(^^ゞ、これまでのお店に比べたらカラーのもちもちょいですが、でも、仕上がりはそれなり満足。
他にも、別の人に紹介いただいて何度か行ってみたお店もあったんだけど、カットはとても上手なのですが、施術の途中でちょこちょこ中断するのはまだ子供さんが小さいから仕方ない。
でも、ちゃんと確認しなかった自分が悪かったんだけど、支払いが思いがけないことになった時もあって、通い続けるには、うーん。
思うに、美容院の料金てちょっとわかりにくい気がする。
入り口付近にはっきり提示してくれてはあっても、こういうのがありますが追加しますか?、って言ってくれるのはいいんだけど、やってる途中でそれを見にもいけないし、金額確認しにくいし。
技術料だから、洋服屋さんみたいにタグなんてないし。
思えば、ずっと通ってた美容院も私が何度も
「白髪が目立ってくるのがとてもいや」
と話してるのだから、ラインカラーとかリタッチとか、ちゃんと紹介して説明してくれてたら、お店をかえることもなかったかもしれない。いつも次の予約のために(その場で次回予約すると、マッサージとかのサービスがある)目の前で私が週数を数えてるのを見てるのだから(後になって、そういうメニューもあるのを知った)。
で、昨日は駅前のお店に暮れから6週間ぶりに行ってきた。
ボブの髪を2センチくらいカットしていつも右寄りの分け目を左側に、カラーはこの間と一緒で、ってのが自分の注文。
白髪がどんどん増えちゃって困るんですよねー、なんて話してたら、
「まだそんなでもないけどねー。白髪は目につくところから出てくるから気になるけど、後ろ側はそんなにないですよ」
いつも通り、コールドクリームたっぷりやシャンプー時のフェイスタオルなしはご愛嬌。
次はタオル持参して、お湯がちょっと熱いのは言ってみようかな。
「髪がどんどん短くなってっちゃうねー」
確かに。でも、いいんだー。髪を長くするのは自分にはほんとに似合わないこと、わかったし。すぐに伸びちゃうから、ちょっとくらい短めでもどうってことないし。
「今回は後ろをこんなふうに膨らむようにしてみたよ。形もドライヤーでざっと乾かすだけでまとまるようにしたからね」
差し出された鏡で横や後ろを見てみたら、前回ボブからちょっと形をかえてくれてあって、それがまたちょうどいい感じ。
「よかった、ありがとうございます! 11日に着物を着るんで、こんな感じでよかったです」
「え、着物着るの?」
「着るってほどでもないですが、何かの時とか」
「自分で着るの?」
「はい、着付け教室に何回も通って、やっとなんとか自分で着れるようになりました」
そこから着付けの話になり、
衣紋が上手く抜けなくて、なんて話したら。
「それはね」と着付けに使ってる部屋を開けて、引き出しの中からカットした綿花をいくつか取り出し、
「こんなふうに置いてくといいの。胸は大きくても、その上は肉がないでしょう? だから、こんなふうに切ったのを重ねてってね」
と私の体に綿花を置いて、
「衣紋抜きにこんな感じの伸びるのでない、普通の包帯に安全ピンをつけて長襦袢の背縫いの所でこうして留めてね。紐でもいいけど。代わりに包帯を使うといいよ。紐だと痛くなるけど包帯は痛くならないから、幅広でしっかり固定できるから」
「襟のところへも両方にこんなふうに包帯を安全ピンで留めて、後ろで交差して前で結ぶの。そうすると、コーリンベルトがなくてもその代わりをしてくれるし、私はこの方が好き」
「綿花はね、はさみで切るより裂いた方がいいの、その方が融通が利くし、うまくのせられるよ」
「その上にね、こんなふうにガーゼを切って置いたらいいよ」
と、新しい綿花をそのようにいくつか裂いてくれて、ガーゼも切って
「はい、あげるから使ってみて」
「若い人が着物を着てくれるのは嬉しいから、他に困ったことやわからないこと、聞きたいことがあったら何でも聞いて、いつでも教えてあげるからね、いっぱい着てね」
いろんな意味でお得感いっぱいのありがたい駅前美容院、行ってよかった!
ずっと元気で続けてほしいな!
これから着物の話もいっぱいできそうで、楽しみが増えてまた嬉しい!

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