おもいおもい腰を上げ、ようやくブログ再開のつもりがまた一旦停止どころか、どこぞに休停車、みたいな感じで。
その間に季節は初夏から一気に盛夏直前なんだか、菜種梅雨なんだか、みたいな日々。
やたらと急に暑くなったり、変に肌寒かったりするから身体ついてくの、大変で。
先月中旬、くしゃみ連発で風邪ひいたのかな、なんて思ってたら、4年前こんな感じだった胸の再建時の手術痕の右端の方がチクチク痛む。

なんでだろ? この頃食べてばっかしで太って皮膚が引っ張られてる? いや、でも、確かに食べまくってるけど体重がそんな急に増えたわけでもないし。
なんでかなぁ、形成外科で聞いてみるか、でも、来月の予約日までこんなんじゃヤだなぁ、と思ってたら、今度はその後ろ背中側、腰の上の方が皮剥けしたみたいにヒリヒリする。
だけど、そのわりにお腹も腰の辺りも見た目なんともないのに、もしやこれは、これがもしや、帯状疱疹なんじゃないか、と思い始め。おとーさんも見た目なんともなくても帯状疱疹だったし。
チクチクが始まったのが木曜日夜か金曜日あたり、ヒリヒリし始めたのが土曜日頃?
翌月曜日は歯医者の予約があったんで、その後で皮膚科に行ってみることにしたものの。
なんだか非常な違和感、おかしな話だけど日曜夜、パソコンに向かってる時にお腹と腰と〇のあたりが変に強く押されてような、まるで出産が始まった時みたいな妙な感覚で痛いし気持ち悪いしとてもじっとしてられなくて、立ったり座ったりしながらやっと用件を打ち込んだりしてた。
だけど、そんな不快感もチクチクもヒリヒリも見たところはなんともなくて、これで帯状疱疹だなんて大げさな、って思われてもな、なんて思いもしてた月曜日、ようやく?背骨の所に痛くもかゆくもない発疹ブツブツで向かった皮膚科。
「あー、これは帯状疱疹ですね、帯状疱疹。こっからこうやってこんな感じに帯状に発疹が出たり痛みが出てきます。帯状疱疹は身体の片側だけ出るのが特徴だから、ガーコさんの場合は右側だけね」
「始まったのは金曜日頃? うーん、すると、今日ウイルスを抑えるお薬を出すので帰ってすぐと夕食後と寝る前に必ず飲んでください。その後は食後に一日三回、一週間分出しときます。痛み止めも一日三回、頓服も出しときますから辛かった時に。軟膏は発疹の所にガーゼに塗ったのを貼っとくように、やり方は看護師さんが教えてくれます」
あー、だけど、金曜日か、金曜日だったんですよね、金曜日。どうかなー、うーん、でも、まぁ、大丈夫でしょう、
って、何度も指折り数えてて。人のよさそうな年配のその皮膚科医は帯状疱疹の本も書いてるらしい。
「お大事に」と見送ってくれる看護師さんも受付の人も一様に気の毒そうな表情をするのに、その時は、すみません、でも、私、そんなに痛くないんです、それなのに来ちゃってすみません、ありがとうございます、なんてその時は申し訳ないくらいにまで思ってた。
しかし、その翌日頃からか。
チクチクヒリヒリは完全に擦過傷のごとくの痛みにかわり(お風呂に入るのに滅茶苦茶躊躇してしまうような)、それが次にべろんと皮剥けしてるかのごとくショーツやシャツの生地が触れるのがたまらない。軟膏を塗ったガーゼは貼るのも怖いし、それを止める絆創膏を剥がす時がまたつらい。
痛みはしまいに中の方からキリでぎりぎり刺し開けてるかのようで、そのあまりの痛さに気づけば涙がにじみ、息をするにもハアハア。
とりあえず薬は飲んでるから、それが一日24時間ずっと、というわけでないにしろ、痛みが走ると時代劇で刀で切られた町人が煎餅布団の中で息も絶え絶え、みたいな場面が浮かんでくる。
その痛さに指示通りに薬を飲んでる場合でなく、指定予約の日も待たずになくなった鎮痛剤は変更、その次の週もたまらずまた変えてもらって。
「これが帯状疱疹の標準治療なんです。これで効かなかったら、麻酔科の領域になりますんで」
と困り顔で言う医者。帯状疱疹を経験してる母やおとーさんの痛みは、そこまででなかった、というけれど。
知り合いの中には
「うちのお母さんは麻酔科に毎日通ったよ」
「開業医にかかってた母はペインクリニックを紹介されてそっちへ連れてったの」
「うちの妹の旦那さんは頭に出来ちゃって即入院だったから、ガーコさんがそうしてるの、信じられない」(とりあえず仕事にはなんとか行ってたんで。一日だけ休んじゃったけど)
という人達もいた。
ネットで見てたら硬膜外麻酔を受ける場合もあるそうで、それって私は全身麻酔の手術の時にされてたもの、そんな麻酔をしなければならないほどとはどれほどの痛みやら恐ろしくなってくる。
二十年ほど前だったか、やはり知り合いの奥さんが帯状疱疹で東京の大学病院へ入院後もしばらく通ってて大変、なんて言われてたことがあったし。
それでも幸いなことに私の帯状疱疹は発疹が出てから3週間を過ぎたらなんとか少しずつ落ち着いてきて、今もたまにチクチク、ズキッてことはあるにしても、それも一瞬だからほっとしてる。
帯状疱疹の痛みや悪化は初期治療の開始時間が勝負のようで、早ければ早いほど治療効果が出て、それほどにツラい思いをせずに済むらしい。
また世間で言われているほど、一生に一度、というでもないようで、知り合いのお母さんもうちのおとーさんもそうだけど、免疫が下がった時にか、再発することもあるよう。
帯状疱疹は50歳以上のほとんどがかかる可能性があるとかで、それを予防するワクチンもちゃんと存在してるんだそうで見てみたら料金は医療機関によって違うようだけど、費用は大体6~8千円くらいで15年間くらいは効果あり?
州によってかな、アメリカではワクチン接種が義務化されてるとのことで、あんなに痛い思いをする上に受診料や薬代、ガーゼ買ったりなんだりで軽く1万円は使うもの、帯状疱疹の方がよっぽどインフルエンザワクチンより受ける必要はあると思うし、その周知は多くされるべきと思う。
発症箇所や症状は人によって違って、顔や頭やその他、諸々、中に「四谷怪談のお岩さんが罹ったのが帯状疱疹」というのもあった。お岩さんの病気については他にも何かも見たことがあるけど、いずれにしてもそんなずっと昔からある病気でその原因や対処法がわからない時代はどうやってやり過ごしてきたのかと思うと、原因がちゃんとわかって痛み止めを飲むことができる時代にいる自分はどれほどありがたいことやら。
あまりにひどいと神経痛になってその後々もずっと痛みを抱えることもあるそうだし、罹った個所がお腹から腰で3,4週間ほどで落ち着いた自分はそれくらいで済んでほんとによかったと思ってますわ。
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