術後5年が終わった
あれもせねばこれも書かなければ、と思いはするものの、もたもたしてるうちに早や3月。
「1月は行く」「2月は逃げる」「3月は去る」とどこかで見た気がするけれど(確か、そんなふうな言葉だったと思う)、時間があっという間に過ぎていくのを時のせいにばかり出来ない、ただただグータラな自分をいつまで続ける?
いろいろ書きたいことがたまっておりますが、まずはそう、先週月曜日、術後5年目の診断結果を聞きに行ってきたときのことを。
診察予約をしてはいてもいつもやたらと混んでる乳腺外科、1時間2時間待つのは当たり前だったのが、最近はだんだん短くなり、今回なんて受付を済ませ待合ロビーの椅子に座った途端に
「受診室前でお待ちください」
なんてなメッセージと共に呼び出し受信機が鳴ったのに驚いた。
去年秋だったか、全摘手術を受けたときに知りあった方からの
「薬の副作用でホットフラッシュがあまりにひどくて夜も寝られない状態がずっと続いてて、このままじゃ困るからってことで薬が中止になってもうしばらく飲んでない。半年に一度の検査で問題ないのでおそらくこのまま終わりそう」
という連絡に、薬を飲まなくてもいいんだ!、なんてなんかやたらと感心感動(?)。
薬を飲んでなくても検査結果は問題ないというのがうらやましいと同時、じゃあ、私もいいんじゃないの?、なんてつい思う。
だって、これまでの検査で言うこと全くなかったし。
そして、やはり乳がんがきっかけで知り合った、私と病理検査の結果がほとんどかわりなかった方もやはり昨秋、5年の検査で何もなかったんで薬が終了、地域連携診療の先生の所にも行ってないとのことで、ますます自分の服薬も終わりに近づいてることを確信(て、人によって違うのにね)。(^^ゞ
飲んでた薬が受診予約の前週にちょうど終わってしまったのをそのままにして予約日を待つ。
診察はいつも通り、触診から。
カーテンの向こうで服を脱いでると、診察前の問診票を見ているらしく、
「残りのお薬が0てなってるけど」
と声をかけられ、
「あの、先週の金曜日でなくなっちゃって、土日で行けなかったんで」
「え、でも、薬って急になくなるわけじゃないですよね? 昨日あったのが今日突然なくなるなんてことないし」
「はぁ、そうなんですけど、すみません。今日の診察が終わったら行ってきます」
確かに薬がなくなってくのを日々把握はしてたけど、でも、もしかしたらもう飲まなくてもいいものを、地域連携の先生のところに行って律儀にまた3か月分出されてもいやだったし。
「時々は自分で触ってみてますか?」
「いえ、あ、でも、たまに」
「自分での触り方、ちゃんとお伝えしてますよね? 時々はちゃんと触ってみてください」
「はい」
なんて、触診を受けながらまた指導をされつつも、主治医の表情は特に問題なさそうで。
服を整え、椅子にかけると。
「検査の結果も問題ないし、ほんとはお薬は10年続けるのが基本なんだけど、これまでの結果も何事もなくきてるから5年続けたし、もういいにしましょうか」
「はい!」
「だけど、飲み始めたのが3月だから、そうね、あとひと月は飲んでもらうことにして」
「今後は一年ごとの検査になるので、次は来年のこの日の10時で。マンモと超音波、血液検査の予約して帰ってください」
いつもは厳しい主治医が今回は非常に穏やか。
「お薬のひと月分はこちらで出しますから、薬局でもらってってください。地域連携診療の先生には終了ということでお伝えしておきます。でも、何かあったら必ず相談して。子宮がんのこととか、気になることがあったらそちらでちゃんと聞いてくださいね」
と薬のこともまるでこちらの心情をわかってたかのよう。笑みさえ浮かべて。
「ありがとうございました。お世話になりました」
とドアを閉めながら、安心感でいっぱいになる。もう薬を飲まなくてもいいんだ。
もともと病気に真剣に向き合ってきたとは言えない自分、乳がんをさして意識することなくきたけれど(当初からグレードが低く、全摘手術以降の検査は全く問題なくきたこともあって)、それでも人には言いたくなかったし、極力口にしないできた。
終わったんだ、となんとも言えないほっとした気持ちが身体じゅうに広がっていく。
もう薬に高いお金を使うことも子宮がんの検査受けることもない。
心の中でよかった、よかった、って何度も何度も言いながら、待合ロビーに飾られたお雛さんに全摘手術の時に見た鯉のぼりが重なった。
ここに最初に来た頃はあちこちにクリスマスツリーがあったっけ。
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部分切除した時の病理検査の結果で結局、そのひと月半後になくなった左胸は翌年、形成外科でまた新しく創ってもらえ、そちらへはこれから先もまだお世話になるにしても。
次は来年。
その時も、よかったよかった、って言ってたい。
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