変わりゆくもの、変えられるもの
昨日の雨で今日はとても強い風。
気温は昨日よりも8度高いという予報だったものの、なんだか寒くてファンヒーターのスイッチをつけたり消したりでしたが、ちょっと外に出てみましたらお天気いいし、家の中よりずっとあったかくて、去年植えたままほったらかしだったペチュニアがつつじと咲いてたり、ロンとひとみのお墓のところにも赤いポピー。
世間は緊急事態、人々がお家の中で静かにしてたところで、どこかのお宅の庭先では藤の花が開き始めてるのも見ましたし、季節の流れはかわりなく。



ただ撮ればいい、というものでないですが(^^ゞ
昨日、車の点検でディーラーに行った際に通りがかりの畑に段々の芝桜とチューリップが植えられてたのを車の中から
当初の予定では14日の今日は有松絞りで有名な名古屋の有松に浴衣の染め物体験に行くことになっておりました。
前にそれを体験された方のブログ記事を読んでから、ずっと行きたいと思っておったのですが。
なんと、着物友達が名古屋に住む着付けと和裁の講師をされているお友達に誘われたそうで、一緒にどう?、と声をかけてくれまして。
もちろん、即決!
なんでも、有松というところは電柱のない情緒ある古い町並みなのだそうで、せっかくだから着物でその散策も兼ねて泊まりで行く計画だったのですけれども、この情勢では延期せざるを得なかったのは仕方のないことでございました。
そして、先月下旬、市内にあるデパートで「きもの・古布・大祭典」というのがあるけど、とこちらもその着物友達からの情報。
すでに都内や関西は外出自粛が呼びかけられ、県内ではまだ感染者が出てはおりませんでしたが、食品関係の催事はすべて中止するもそちらは予定通りとのこと。
マスクに除菌シート、アルコールジェル持参で
「夜はそれなりのお値段だけど、お昼は安くて美味しいお寿司屋さんがあるからまずはそっちで腹ごしらえしてから」
ということでいざ出動。

ちらし寿司定食のランチ、2,100円だったかな
見た目よりもボリュームがあってお腹いっぱいになった後、デパートへ移動
そこそこ広い会場に着物や反物、小物に帯、羽織、等々。
リサイクルのお店がいくつか入って、着物に小物、帯が組み合わされて1万円、2万円みたいなセットもあったりで。
ご時世がご時世だけにさすがにお客さんの数もそう多くはなく、通りがかりでも積極的に売り込みをかけてくるお店の人は女性が目立ち、男性は淡々と商売してた感じ。
で、二人とも意気込んでいった割に、友達はその以前にご主人に内緒で着物を誂えてしまってたとかで、私も去年の暮れに買った着物の支払いが残ってるので、そこでまた新しいものを買うまでの気持ちにはなれなくて、もうほんとに見るだけ。。
と言いつつも、彼女はもう前からずっと長羽織がほしいと言っていて、私は帯が欲しくて、お互い、心揺らいだものもあるにはあったのだけれども、でも、まずは今の支払いを片づけて、それから次のご縁に期待することに。

相変わらずのつけ刃的写真。。
この日はお天気がはっきりせず、午後から雨の予報も出てたので、お気に入りのポリ着物に余裕をもって始めたつもりの帯結びがなかなかうまくいかなくて断念、作り帯を締めていますが、この画像では全くわかりませんね(;´Д`)
しかも、マスクが目まで隠してるし。。
着付け教室に行ってもちっともうまくいかない帯結び…。
手先の長さがうまくいかなかったり、お太鼓の大きさや形が気になってしようがなかったりで、自分はもう、作り帯でいいのではないかと思うものの…。
帯を切るのにはどうしても躊躇してしまうし、着付け教室で切らないタイプのを作ってきた方が試しにそれを背負うのにとても苦労されていて(ネットで見てると壁を活用してるところもあるみたいですが)、そんなこんなで相変わらずの葛藤があります…。
会場では入り口で帯を前結びする着付け教室のデモンストレーションをやっていて、講師の先生が歌うようにさっささっさ着つけられているのをしばらく食い入るように見ていました。
実際、展示の着物よりそっちの方が気になってたりして。(笑)
伊達締めも腰ひもも使わない着方なんだそうで、確かにゴムタイプの紐を3本使ってただけだったような。いや、1本は後で外してたかも?
「不思議でしょ? 私も普通に着る着方の講師をずっとしてたんで、この着方を見た時は、なに、それ?、邪道よ、って思ったんですよ。
でも、これが、まぁ、試してみたら本当に要らないの! 紐って使う分だけ苦しいし、逆にずれたりするものだからね、だから、紐はなるべく少ない方がいいの。世の中進んでるから、こういう小物を使うだけで全然違うのよ」
時間があればずっと見てたかったです。
次の日が仕事でなかったらまた来てそのデモを一日見ながら、横で練習したかったくらい。(^^ゞ
私の通う着付け教室の先生は、コーリンベルトは襟が広がるもとになるから使わない方がいいと言われ、友達が教えていただいている先生は衣文抜きを使わない、また、衣文はそんなに抜くものでない、といわれるのだとか。
着付けは算数と違うから、その人の工夫次第でかわるものだし、いろいろあるんだ、とまた思いつつ。
「化繊の着物を着てたって、そんなことはいちいち言わなくていいの。言わなければわからないし、あなたのその着物、とてもよく似合ってますよ」
「女の人は安く買えたりすると、すぐ言いたくなっちゃうけど、それも言わなくていいからね。着物は帯がよければ、どんなものでも良く見えるものなのよ。いい帯を選ぶようにね」
そんなアドバイスもいただいて、とても楽しかった。
着付けの先生ってなぜか、また会いたい、会えたら、と思う方が多いです、不思議。(#^.^#)
皇紀2680年 令和二年4月14日 お天気晴れ、風強し